Myao Ring （ミャオリング）
さりげない存在感、大人にも似合う個性的なネコ指輪。
　ネコに惚れると厄介である。愛猫はもちろんのこと、人の家のネコだろうが近所のノラネコであろうが、とにかく構ってもらいたくなる。ただ眺めているだけでは飽き足らず気を引いてみたり、写真や動画を撮ってみたり、ブログや投稿サイトで自慢したり…。そのうちにネコグッズを集め出すようになり、気が付いたら家中ネコだらけなんてことも。何にせよネコのそばにいられるだけで幸せなのだからしょうがない。
　ジャズミュージシャンの川下直広氏も、そんなネコ好きの一人だ。生まれた時、家にはすでにネコがいて子守りをしてもらったらしい。現在も19歳を筆頭に５匹＋α(遊びに来る近所のネコたち)と暮らしている。自身のレーベル名は「マネキネコ商会」、CDのジャケットやライナーノートにもネコが登場する。スマホには愛猫たちの写真が大量に保存され、それを見せながらネコ話をする時は目尻も下がりっぱなしなのだ。
　さて、そんな川下氏には、もう一つの顔がある。ご覧の『Myao Ring』のデザイナーである。作り始めたのは10数年前、愛用していたネコの指輪をなくしたことがきっかけだと言う。「新しい指輪が欲しくて、あちこち探したけれど売っているのは可愛い系ばかり。気に入るものがなかったから、それなら自分で作ればいいか」と、彫金をやっていた友人から型用のワックスを譲り受けて挑戦。単に自分が欲しいから作ってみたら、思いのほかの出来映えに「これは面白いな」と種類が増えていったとか。モデルは飼い猫や友人の愛猫、近所の顔なじみネコなどさまざま。子どもっぽい印象になりがちな可愛い系とは違い、個性的な造形は大人にも似合う。手作り感とネコへの愛情があふれているのもいい。スターリングシルバー製（キャスティング）・中抜きなしゆえボリュームも存在感もあり、さりげなく人目を引くこと請け合いだ。量産できないため、注文してから届くまで少々時間がかかることもあるが、待つ時間もまた楽しみの一つ。手にした時きっとにんまりできるはずである。

■ショップ名 　Kraftwerk クラフトワーク
■所在地 　　　福岡県久留米市三瀦町玉満 2025-5
■電話　 　　　050-1061-9827
■Email　　　　quinostar@gmail.com
■責任者　　　 木下　裕